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想定外の事態で対応できる判断力をつけるためのノウハウを体験!
「実践!事業継続管理(BCM/BCP)訓練」コースについて講師にインタビューしました
東日本大震災以降、多くの企業が事業継続計画(以下、BCP)を策定されました。震災以降数年が経過し、策定したBCPの運営ができずに、課題になっている企業が増えています。そこで、NECビジネスインテリジェンスでは、策定したBCPを運営するためのトレーニングコース「実践!事業継続管理(BCM/BCP)訓練」を開講することにいたしました。
今回は「実践!事業継続管理(BCM/BCP)訓練」コースの講師を務めるNECソリューションイノベータ 角道淳平氏とNECビジネスインテリジェンス 樂満俊幸に、一般企業の事業継続管理の状況と「実践!事業継続管理(BCM/BCP)訓練」の受講の魅力、必要性についてインタビューしました。
2014年6月
- 山崎:
- 角道さん、樂満さん、本日はご多用中にも関わらず、インタビューに応じていただき、ありがとうございました!
- 早速ですが樂満さん、今回の「実践!事業継続管理(BCM/BCP)訓練」コースを企画した背景を教えていただけないでしょうか?
NECビジネスインテリジェンス
テクノロジー研修事業部
情報セキュリティ人材開発
プロフェッショナル
樂満(らくまん) 俊幸
弊社のセキュリティ研修は、技術とマネジメントと利用者向けの3本立ての構成になっています。マネジメント系のコースでは、情報セキュリティマネジメントシステム(以下、ISMS)、個人情報保護関連、そして今回の事業継続計画(BCP)になります。
今回の「実践!事業継続管理(BCM/BCP)訓練」コースは知識をトランスファーするためのトレーニングというよりも、現場のノウハウを反映した、実際にBCPを管理運営できるようになるためのトレーニングとして企画しました。
現場のノウハウを反映するためにNECソリューションイノベータ株式会社にコーステキスト開発と講師を委託しました。
NECソリューションイノベータ
プラットフォーム第二事業本部
第四ソフトウェア事業部
角道(かくどう) 淳平 氏
NECソリューションイノベータでは事業継続計画(BCP)策定のコンサルティングサービスとISMS認証取得の支援をしています。
今回の研修では、BCPを策定したままで訓練をしていない企業や、より効率的かつ実践的な訓練を模索している企業を対象としています。BCPを策定したまま、訓練をしていない会社の多くは、どのように訓練したらよいかを知らない場合が多いです。そういった企業の方には是非この研修に参加してほしいですね。この研修では、実際の訓練で使用するチェックシートを用いて、ワークショップ形式で進めていきますので、その企業で何をどう訓練すればよいかが理解できると思います。
例えば、実際にBCP訓練を設計すると、「どこまでを訓練の対象範囲とするか?」、「業務を止めるべきかどうか?」など様々な疑問が出てきます。それらの疑問が解決できる研修になっています。ちなみに本番さながらのBCP訓練を行う場合は、業務を止めて訓練を行わなければいけません。ただ、訓練で業務を止めることは難しいですよね。そのような時には、BCP訓練を小さなグループに分けて順番に行うようにします。そのあたりの運営のポイントを丁寧に解説していきます。
- 山崎:
- 小さなグループに分けて行うといっても、どのように分ければいいのかなど、ちょっとしたノウハウが必要そうです。講義で実際の分け方を教えていただけるのは、とてもいいですね。他にはどのような特徴がありますでしょうか。
■BCP訓練シートのサンプル
このコースでは、学んだことをシートで持ち帰って自社で実践できるようにしているのも特徴です。受講者にはBCP訓練シートをトレーニング用の解説・サンプル付きのものと、白紙のシートの両方をお渡しします。白紙のシートを会社に持ち帰っていただき、実際にBCP訓練の作成や実行に活用してほしいと考えています。
地震対策という観点でもBCPは注目されており、必要であるという認識を持っている会社はとても多いです。一方で、本当に機能するかどうか不安に思っている会社が多いのも事実です。
そこで、より実践的なBCP訓練を自社で行えるようなトレーニングにするべく、以下の6つステップに分け、随所にフォーマットをご用意しています。
- 樂満:
- BCPだけではなく、ISMSでもなんでもそうですけど、どのようなフォーマットを使って作っていくかがとても重要です。
- この講義では、実際に使えるフォーマットを元にワークショップ形式で進めていきます。BCPの講義は聞くだけでは、なんとなくしかわからないと思います。講義を聞き、その後で受講者がワークショップで考えながら訓練を作っていくことで、フォーマットの使い方がしっかりと分かり、腹に落ちていくのだと思います。
- 角道氏:
- ちなみに講義では、フォーマットを使ったワークショップだけではなく、訓練の当日、どう動くかを想像するシミュレーション演習もします。シミュレーションでは、進行役、情報発信役、記録役などに分けて行います。講師は従業員側になって訓練に参加し、行動します。その後、講師から、指摘することで、フィードバックを得られる仕組みです。
- 山崎:
- フィードバックが得られるのは良いですね。研修で作成するBCP訓練のサンプルの品質が向上することももちろんですが、自社のBCPの運営にも役立ちそうです。実際のBCPでも業務が変わっていくことにあわせて、BCP訓練の在り方も変わっていかねばなりませんよね。3年前に作ったBCPも、その3年で業務が変わればBCPも見直さなければならないはずです。定期的な訓練の後にフィードバックを得られる仕組みにしていると自社のBCPが業務の変化にあわせて成長していけるようになるはずです。
- では最後にこれからこのコースの受講を検討される方に、一言ずつコメントを頂いてもよろしいでしょうか。
- 樂満:
- 今後起きるかもしれない事象の1つに首都圏直下型地震があります。首都圏直下型地震に備えるのは敷居が高いと思われるかもしれないですけど、どの会社でも検討する必要のあるテーマだと思います。是非ご参加いただき、自社の事業継続にご活用ください。
- 角道氏:
- BCPは訓練が大事と言われていますが、手が止まって訓練ができていないお客様が多いです。この研修では、訓練をどうやってスタートさせるかをお伝えしたいです。
- 訓練で大事なことは判断力です。実際の災害では、想定外の状況がたくさん出てきます。想定外を作らないようにしても想定外は起こるものです。その時にどう動くかが大事なのです。判断力をつけるには訓練で負荷をかけて身に付けて行くのが一番有効です。この研修に是非参加していただき、判断力が身につくような訓練を実現していただきたいです。
NECビジネスインテリジェンス
テクノロジー研修事業部
グループマネージャー
山崎 明子
避難訓練もそうですが、社員が訓練に参加することで、何をするかが頭に入ってきます。それにより様々な判断力が蓄積されていきますよね。弊社の研修に参加することで、万が一に備えた効果的な訓練を実現できるようになってください。
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