新人くんが行く

新人くん、プロフェッショナルに憧れる

本コラムでは、あるIT企業に就職した新入社員とその指導役である先輩社員のやり取りを通して、スキル修得に向けたアドバイスや研修受講にのぞむ姿勢を紹介します。ここでは架空の会社ならびに人物をモデルとしています。

2018年10月

プロジェクトに参加して、早くも3か月経った。参加当初はわからない点も多かった図書管理システムだが、用語、技術を理解できるようになってきた。何より、これまでに修得してきたJavaやデータベースの知識が活用できていることを実感している。特に、理解に苦労したデータベースのロックが、本システムでも意識して実装されているところは感動ものだった。

そんなある日のプロジェクト定例会は、本システムのセキュリティ脆弱性が議題だった。その日は、プロジェクトメンバーであり、情報処理安全確保支援士の資格を持つ松田さん中心で進められた。松田さんは、もともとネットワークスペシャリストで、今回のプロジェクトでも、ネットワークの構成設計やセキュリティ対策を担当している。そして、田所さんの大先輩で、エバンジェリストとしても社内外に有名な人だ。

松田さんは、他システムでの同様のセキュリティ脆弱性の事例を紹介した後、今回の図書管理システムにおけるセキュリティ対策を説明した。
「今回は、大きく、ネットワークとプログラム、そしてデータベースの3つの側面からチェックしたいと思う。田所さんと新人くんは、プログラムとデータベースのセキュリティチェックを担当してください。私はネットワーク周りを確認します。具体的な手順をレクチャーします。分担して作業を進めて、次回の定例会で状況を共有しましょう。」

定例会が終わると、松田さんが、僕と田所さんに話しかけてきた。
「新人くん、今日の話はどうだった?難しかったかな?セキュリティは様々な技術が絡むから、どうしても難しくなりがちなんだよね。ただ、その分、勉強のし甲斐はあるよ。そういえば、田所さんは、10月に情報処理安全確保支援士の試験を受けるんだったね。勉強ははかどってるかい?」

田所さんは、カバンから、例のばらした本を取り出した。それを見た松田さんは、
「おっ、実践してるのかぁ。わからないところがあったら聞いてくれよ。たまには先輩を頼ってくれ。それじゃあ、来週もよろしく。」
そういって去っていた。(あとで田所さんから聞いた話だが、松田さんは資格オタクで、セキュリティの資格を取りまくっているそうだ。例の勉強法も、松田さんが実施しているのを見て、田所さんも始めたとのことだ。)

松田さんを見送ると、田所さんが気合を入れてきた。
「松田さんは、見た目は豪快だけど仕事は繊細なんだよね。プロ中のプロだよ。来週のアウトプットを見ると、その意味がわかるよ。さて、宿題仕上げないと。大変になるよ。新人くん、頑張ろう。」

その日の帰りの電車で、またまた妄想タイムだ。松田さんは、田所さんとタイプは違うが、尊敬するエンジニアだ。それに、セキュリティの専門家として社内外に注目されているところは、男から見てもかっこいいと思う。僕も何かの専門家になりたい。データベース、プログラム、ネットワーク、セキュリティ、システム開発、プロマネ、、、。

自分が目指す技術者とはいったいなんだろう。松田さんと、こんな話をしてみたい。そうだ。今度、時間を取ってもらおう。相談ごとは、飲みながらかな?松田さんは下戸だけど、、、。1人にやにやしながら、松田さんを誘う方法を考えていた。

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