コンセプチュアル・スキルとは

■3つ目のスキル コンセプチュアル・スキル は誰のものか

「生涯にわたって学び続ける時代になった」と言われ、久しくなりました。 多くの方が、様々な仕事に求められるテクニカル・スキルに加え、ヒューマン・スキルなどの重要性に着目し、強化をしてきました。

成功するリーダーになるために、これらのスキルにもう1つのスキルを加えて3スキル・アプローチという考えが1950年代に発表され、広まってきました。

 「Skills of an Effective Administrator」(by Robert L. Katz)
Harvard Business Review
https://hbr.org/1974/09/skills-of-an-effective-administrator

当時のリーダーとは経営層を指していました。
ですが、変化が激しい時代になり、そのもう1つのスキルは経営層だけのものではなくなってきました。それが、コンセプチュアル・スキルです。

従来は、主に経営層に求められていた3つ目のスキルであるコンセプチュアル・スキルが、現代ではすべての階層の方に必要なってきていると私どもは分析しております。

■「本質を見極め、行動するスキル」

私たちは、コンセプチュアル・スキルは「本質を見極め、行動するスキル」と捉えています。

 「顧客の要求の本質は何で、どのような源泉から生まれるものなのか。」
 「ビジネスを成功させるための本質は何で、何を選択し、リソースを集中していけばよいのか。」
 「自社が抱えている課題の本質は何で、どのように解決していけばよいのか。」

いずれも昔は経営者が考えるものでしたが、現在はすべての階層のビジネスパーソンが必要としているスキルです。
コンセプチュアル・スキルの高いビジネスパーソン、低いビジネスパーソンは、多くの場合、以下の様なパターンに陥ると考えられています。

もう少し課題を具象化したものが下記になります。

たとえば、DXビジネスを推進する方  DX事業を推進するリーダー向け
たとえば、アジャイルプロジェクトがうまくいかない方  アジャイルPM向け

■コンセプチュアル・スキルを強化するには

上記では、「抽象化」「具象化」の2つの対極的な視点でコンセプチュアル・スキルを捉えました。

わたしたちは、コンセプチュアル・スキルを説明した後、そのスキルを高める方策を講習会でご紹介します。
その方策は「抽象化」と「具象化」の両方を使いこなせるようになること。 その他、「大局的(鳥の眼)と分析的(虫の眼)」「主観と客観」「直観と論理」「長期と短期」など、これらをバランスよく使いこなすことが本質を見極めるうえで大切な能力であることをご理解いただき、強化の一歩となる演習を組み込む研修をご提供します。

ぜひ、物事の本質を見極める力を高め、その力に基づき適切な行動がとれる様に自分を磨いていきましょう。

■当社の関連コース

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