概況報告
「英語コミュニケーション能力測定ワークショップ ~ACTFLガイドライン~」レポート
ワークショップ概要
- 開催日時
- :2013年8月8日(木)~9日(金)
- 会 場
- :芝倶楽部 301
ビジネスを国際的に推進している企業、ひいては大学等の教育現場においても、グローバル人材の育成が急務となっています。世界の公用語である英語によるコミュニケーションの重要性は増すばかりです。
本セミナーでは、日頃企業や大学等で英語等の言語教育を実施している講師の方々に参加頂き、英語、日本語、中国語など世界約70言語に対する教育、評価基準を提供している世界最高権威の教育・評価専門委員会ACTFL (American Council on the Teaching of Foreign Languages) の世界を体験頂きました。
ACTFLで提供しているガイドラインは、現在までに世界90カ国以上で導入され、約80万人を超える受験実績をもつOPIc (The Oral Proficiency Interview - computer) テストの評価基準にもなっています。
■講師
Anthony Demko (アンソニー・デムコ) 氏
経験豊かな英語講師。ACTFL認定のOral Proficiency Interview (OPI、English) のテスターであり、OPI、OPIcのワークショップを実施できるトレーナー。
■参加者
20名
プログラム
8月8日(木) | |
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9:00~12:00 | Overview of ACTFL, the ACTFL Proficiency Guidelines, OPI, and OPIc
権威あるACTFLガイドラインの説明を受け、それらがOPI及びOPIcにどのように反映されているかを理解しました。
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13:00~16:30 | ACTFL Rating Scale - major levels and sublevels Assessment Criteria The Oral Proficiency Interview including OPI samples of each level ACTFLガイドラインに基づいたメジャーレベルとサブレベルの説明及び評価基準の説明があり、それぞれのレベルの特徴を、OPIテストのサンプル映像を見ながら理解しました。 |
17:00~18:00 | Networking cocktail
講師及び参加者のネットワーキングが和やかに行われました。 |
8月9日(金) | |
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9:00~12:00 | The Oral Proficiency Interview - computer (OPIc) including OPIc samples of each level
OPIcは、OPIをiBT基盤形式にすることでより受験しやすくした利便性の高いテストであり、その評価方法について説明がありました。それぞれのレベルの特徴をサンプルの音声を聴きながら理解しました。 |
13:00~16:00 | Implications of proficiency testing for Instruction and Assessment Q&A
英語コミュニケーション能力測定テストの今後の活用方法等について日頃教育現場で活躍される参加者と講師との間で活発な議論が行われました。 |
参加者コメント(一部抜粋)
英語コミュニケーション力とはどういうものか、何をもって評価されるべきかが明確で、今後の日本の英語教育そのものに影響しうる内容でした。
OPI/OPIc は、その言語で何ができるかという点を重視しつつ、総括的にコミュニケーション力を測るように工夫されているので、外国語能力が本来あるべき姿で正当に評価されると思います。
従来のリスニング、リーディング中心の英語力測定テストについて、コミュニケーション力を測るものとしては疑問が残っていましたが、そのもどかしさを埋めてくれるものとして、このテストは大いに期待されるものだと思います。日本の英語教育や日本人の英語力に、新たな方向性を示すことにつながってほしいと思います。
主催者コメント
OPIcテストを開発したACTFLから講師を招いてのはじめてのワークショップでしたが、多数の英語コミュニケーション力評価や英語コミュニケーション力向上のメソッドに興味のある方々にご参加頂くことができました。NECラーニングでは、今後もOPIcや英語コミュニケーション能力開発のための教育等を通じて能力向上のための支援を行い、グローバル人材の育成に貢献していく所存です。