新人くんが行く

新人くん、新たな一歩を踏み出す

本コラムでは、あるIT企業に就職した新入社員とその指導役である先輩社員のやり取りを通して、スキル修得に向けたアドバイスや研修受講にのぞむ姿勢を紹介します。ここでは架空の会社ならびに人物をモデルとしています。

2019年2月

新しい年になり、次のプロジェクト参加まで時間があるので、田所さんからシステム開発全体の流れを頭に入れておくよう指示をもらった。先月から利用しているeラーニングで知識の修得を進める中、プロジェクト参加では体験していないところもあり、適度に知識の補完ができた。
そんなある日、田所さんが、
「知識を実践するために、グループワークがある研修に参加してみたら?独学で得た知識が使えるか確認できるし、目先を変えてみるものいいかもよ。」
と言ってくれた。
あと2か月で2年目に突入する。それを考えるとついつい不安になる今日この頃だ。

研修当日、教室に入ると、グループワークということで机が島形式に並んでいた。席も決まっているようだ。指定された席に着くと、笑顔で、「おはよう。久しぶりですね。」と声をかけられた。声の主は、夏にデータベース研修で会った女性だった。笑顔につられて、「おはよう。久しぶり。偶然だね。」と返し、他愛もない会話をしていると、続々とメンバーが集まってきた。残りのメンバーも新人かな?

本日の講師は年配の方だ。
「おはようございます。本日は、システム開発のプロジェクトの立ち上げからクローズまでを一通りみていただく研修になっています。まずは、皆さんに質問です。1つ目、プロジェクトの参加経験がある方?」
8割がた手が挙がった。
「ほとんどの方が経験ありですね。次、今年度の新入社員の方?」
今度は一斉に手が挙がった。
「全員が手を挙げましたね。それでは、みなさん同期ということで、頑張って学習していきましょう。」

研修は、システム開発を通して一通りの流れを確認するものだ。
グループワークのメンバーは4人で、男二人、女二人だ。同期ということもあり、話が弾み、システム開発演習も無事に進んだ。研修では、eラーニングの知識が役にたった。さらに、仲間とのディスカッションを通して、いろいろ学ぶことができた。春に受講した新入社員研修のように充実した時間だった。初心に戻った気分だ。

最後に、講師の方が、
「新入社員研修みたいに盛り上がっていましたね。私も楽しかったです。ただ、春先と違って、みなさんはもうじき2年目を迎えるところが大きく違いますね。2年目を意識すると、いろいろ不安になる方もいるのではないでしょうか?それに学生時代と違って、時の流れもとても早く感じる日常ではないですか?」
周りを見渡すと、みんな心当たりがあるようでうなずいていた。
「私は今年で25年目ですが、仕事をしているといつも不安になります。時の流れも尋常でなく早い。あっという間でしたよ。皆さんはスタートしたばかりです。大いに不安になり、いろいろ悩むこともあるかと思いますが、立ち止まらずに、まずは一歩踏み出す勇気を持つといいと思います。おっと、そろそろ終わりの時間ですね。それでは、この研修の内容を業務に活かして頑張ってください。」

研修の熱も冷めず、これも縁だからと、そのまま飲みに行くことになった。どうでもいい話やそれぞれの会社のことなど、取り留めなく話した。気持ちが一気に楽になった。
しかし、最後はしんみりとなった。それは講師の方が最後に言った言葉だ。
まずは一歩踏み出す。立ち止まることなく一歩進む。それができるのが若さだよな。アオハル万歳。それが4人の結論だった。

お互いの連絡先を交換して別れた。帰りの電車でいつもの妄想タイムだ。
今回の研修は、知識の強化にもなったが、いい出会いもあってよかった。そして、入社した時の思いがよみがえり、胸が熱くなった。年齢性別関係なく不安に襲われ、そのたび悩んで、それでも一歩踏み出す。明日から頑張ろう。きっと何かが違ってくるだろう。

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最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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