新人くんが行く
新人くん、配属され、先輩から刺激を受ける
本コラムでは、あるIT企業に就職した新入社員とその指導役である先輩社員のやり取りを通して、スキル修得に向けたアドバイスや研修受講にのぞむ姿勢を紹介します。ここでは架空の会社ならびに人物をモデルとしています。
2018年5月
僕は、この春大学を卒業したばかりの新入社員。
4月の入社式から早いもので、あっという間に1か月がすぎてしまった。
今日は、本配属の初日。いつもの電車で通勤だが4月の研修時期と異なり少し緊張している。まずは、昨日考えた自己紹介を、朝礼で落ち着いて話せるように頭の中で整理しておこう。
「私は、文学部出身です。学生時代に、スティーブ・ジョブズの伝記を読んで深く感銘を受けました。そこで、ITを活用して、社会の発展に貢献したいと考えシステム開発の仕事を希望しました。こちらのシステム開発部は、第1希望の部門です。至らないところが多いかと思いますが、よろしくお願いします。」
まあ、無難なあいさつかな?
自己紹介を終えた後、僕の指導役OJDトレーナー※が紹介された。
部長から、若手の中ではずば抜けて優秀な田所さんをアサインしたから、これから1年間いろいろなことを吸収してほしいと言われた。田所さんは、新入社員の間でも有名で、職場での信頼は高いうえに、IT関連の資格も複数取得していて、技術力の評価も高く憧れの存在だ。
さっそく田所さんに、4月の研修では「ビジネスマナー」や「ビジネス文書」「IT基礎」を受講したことを報告。
- 新入社員のための 実践!ビジネス基本動作 1 -社会人としての心構えとビジネスマナーの基本-
- 新入社員のための 実践!ビジネス文書作成の基礎 -文章の構成力と表現力向上のために-
- 新入社員のための IT基礎 (アクティブ・ラーニング) -ITエンジニアが身につけるべき技術要素と心構え-
ただ、IT基礎や学生時代に取得したITパスポートのレベルでは、仕事に対応できないのではないかと不安になり、より実務に即した知識を修得する必要があると考えていることを伝えた。
話し終えると、田所さんは、今後の育成方針を説明してくれた。
まず、この1年間でITの基本的な知識をしっかり蓄積するように。
主に、「プログラミング」「OS」「ネットワーク」「データベース」の知識を身に着け、加えてシステム開発全体の流れを理解することを心がけるようにアドバイスしてくれた。
これから少しずつ仕事が忙しくなり、勉強時間を確保することも困難になってくるとは思うが、一年目でいかに知識を修得するかが重要。
まずは、それぞれの分野の技術構成の理解を目標に、短時間で一連の知識を修得するためにも積極的に研修を活用することを勧められた。その後、専門書を使って、知識の確認と深堀りをする。常に自ら目標をもって貪欲にスキル修得を目指すことが重要と言われた。自分もそうやってスキルを磨いてきたらしい。やっぱりすごい。話を聞いていて僕もやる気がわいてきた。
よーし、さっそくJavaとLinuxの研修に参加してみよう。
■NECビジネスインテリジェンス推奨研修
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2日間Javaプログラミング入門
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3日間Javaプログラミング基礎1
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3日間UNIX/Linux基礎1 -基本機能とコマンド-
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2日間UNIX/Linux基礎2 -sed/awk/シェルスクリプト-
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
※多くの企業では、職場でのトレーニングをOJT(On the Job Training)といいますが、モデルとなった会社では、OJD(On the Job Development)という用語が使われています。