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IIBA担当理事が語る IT人材がシフトしていくべき超上流の知識体系 BABOK(R)

BABOK(R)はビジネスアナリシスの知識体系標準です。経営・業務・ソリューションといった様々なレイアの要求を整理し、まとめるという超上流工程の知識体系です。
なぜ今BABOK(R)が重要なのか、IIBA担当理事でありBABOK(R)関連研修の講師でもある、NECソリューションイノベータの神津広相がご紹介します。

2015年4月
NECソリューションイノベータ
技術統括本部 神津広相

こんにちは。NECソリューションイノベータの神津です。
超上流分野の知識をまとめた知識体系BABOK(R)と、BABOK(R)に関連する研修コースをご紹介します。

BABOK(R)とは?

BABOK(R)というのは、A Guide to the Business Analysis Body of Knowledge の略で、IIBA(R)(International Institute of Business Analysis )という団体が策定している、超上流分野の標準的な知識体系です。

なぜBABOK(R)なのか?

BABOK(R)が注目されているのは、業界として超上流工程の重要性が増してきているためです。クラウド・サービスの浸透、新興国への製造の流出、技術のコモディティ化等の流れを受けて、企業におけるITは“作る”から“使う”へ変化してきています。これに伴いIT人材も要件定義よりも上流であるシステム構想企画等の“超上流”にシフトしていく必要があると言われるようになりました。

超上流工程については、各社で用語・プロセス・スキルも異なっており、どう定義すればよいかわからない、そんな中で国際的な標準としてBABOK(R)が注目されるようになりました。ちなみにNECはIIBA日本支部のスポンサーになっています(2015年3月現在)。

IIBA(R)にはBABOK(R)に準拠した、CBAP(R)、CCBA(R)といった認定資格があり、取得することで、超上流について国際的な標準に基づいて、所定のスキル・知識を保有していることが証明されます。米国ではCCBA(R)やCBAP(R)の資格が昇格基準や、求人における応募条件として認識されています。

BABOK(R)のメリット

では、BABOK(R)を知ることでどんなメリットがあるのでしょうか?大まかに言うと、以下の2つのメリットがあります。

(1)超上流の業務を体系化して捉えることができる
超上流の工程は業務で遂行する人はいるものの、それを体系的にまとめた書籍がなく、経験のない人が超上流を理解するのは非常に難しいものでした。BABOK(R)は超上流工程において「どんな作業をすべきか、どんな成果物が必要か」を特定の業種に特化することなく、汎用的なものとして体系化してくれています。

(2)ビジネスの視点で考えることが身に付く
BABOK(R)では“ビジネス要求”を重要視します。ビジネス要求とは「何故、その改革やプロジェクトを行うのか、その理由・目的」を指し、“真のニーズ”という言い方もします。つまり「何故、何のためにやるのか」という出発点を非常に重要視するのが、BABOK(R)の考え方です。我々は日々、要件定義で苦労していますが、BABOK(R)では要件が固まらないのは理由・目的が曖昧なためで、プロジェクト管理の問題ではない、と考えます(少し大げさな言い方ですが)。
また、BABOK(R)ではビジネス要求を満たすソリューションは様々な種類があるという捉え方をします。ITだけでなく組織改編や業務改善、業務ルールの変更などもソリューションとして捉えています。また、これらのソリューションは相互に作用し合って機能するものと考えます。ですので、ITはあくまでもソリューションの一部であり、ITだけを考えていては、ビジネス要求は満たされません。

BABOK(R)関連の研修コース

NECマネジメントパートナーでは「BABOK(R)概説」をはじめとして7種類の関連コースを展開しています。BABOK(R)の概要だけ聞くと、とっつきにくい、自分の業務との関係性が見出しにくいと感じるかもしれませんが、これらのコースでは BABOK(R)のエッセンスがどのようにシステム構築やプロジェクトマネジメントに関連するのかを解き明かしてくれます。BABOK(R)に興味を持った方は是非、ご受講ください。

以下のコース名をクリックすると、コース概要、カリキュラムなどの詳細が確認できます。
また、スケジュール一覧をクリックすると、該当コースのスケジュール一覧が参照できます。ただし、予定の開催がすべて終了または中止により、今後の開催予定がない場合は、「該当するコースがありません。」と表示されます。

BABOK(R)概説 スケジュール一覧
BABOK(R)を活用したソフトウェア要件定義 スケジュール一覧
BABOK(R)によるエンタープライズアナリシス スケジュール一覧
ITアーキテクト養成講座 ITマネジメントのための業務分析 スケジュール一覧
CCBA試験対策講座(BABOKガイドつき) スケジュール一覧
CCBA試験対策講座(BABOKガイド配付なし) スケジュール一覧

超上流についてもっと知りたい方に

今回は超上流という表現を使いましたが、BABOK(R)は正しくはビジネスアナリシスの標準です。北米ではユーザ企業(ITベンダではない)の中にビジネスアナリストという専門職がいて、経営・業務・ソリューションといった様々なレイアの要求を整理し、まとめる役割を担っています。ビジネスアナリストがまとめた要求はプロジェクトマネージャに引き継がれ、それに基づきソリューションの構築が行われます。北米ではそもそもビジネスアナリストという超上流の職種があり、その職種を定義する標準が後から作られたというわけです。
今後、より上流にシフトするIT人材が増えると予想されます。最近ではユーザ企業の情報システム部門の方からも「超上流をやっていかないと我々の存在意義がなくなる」というお話を聞きます。こうした流れの中で、BABOK(R)への関心は更に高まっていくと予想されます。BABOK(R)日本語版を発行しているIIBA(R)日本支部はイベント・セミナーを開催している他、有志により部会活動を通してビジネスアナリシスの研究を行っています。超上流についてもっと知りたい方はIIBA(R)日本支部にアクセスしてみてください。

IIBA日本支部サイト: http://www.iiba-japan.org/

神津広相(こうづ ひろみ)
NECソリューションイノベータ
技術統括部 エキスパート
IIBA日本支部 担当理事
CCBA、PMP、超上流・上流強化推進、
BA関連研修企画・運営担当
神津広相(こうづ ひろみ) NECソリューションイノベータ 技術統括部 エキスパート IIBA日本支部 担当理事 CCBA、PMP、超上流・上流強化推進、BA関連研修企画・運営担当

以 上

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