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OpenStackの市場動向とトレーニングの魅力について、日本語版オフィシャルトレーニングコース体系をNECラーニングと共同開発したモーフ・ラボに、インタビューしました

NECラーニングは、OpenStackのリーディングカンパニーの1社であるMorphlabs社の日本法人である株式会社モーフ・ラボと共同で、OpenStackオフィシャルトレーニングコース体系を開発しました。

今回は株式会社モーフ・ラボの代表取締役である金野諭氏に、OpenStackの市場動向とトレーニングの魅力についてインタビューしました。

国内初の体系立てたOpenStackオフィシャルトレーニングを株式会社モーフ・ラボと共同開発!

2014年2月

山崎:
金野さん、本日はご多用中にも関わらず、インタビューに応じていただき、ありがとうございました!
金野氏:
山崎さん、水臭いこと言わないで下さいよ!NECラーニングさんからのご依頼であれば、すぐに飛んできますよ!
山崎:
またまたぁ~。でも、とってもうれしいです!市場ではOpenStackの注目が高まり、その代表的なプレイヤーであるMorphlabsの金野さんですから、なかなかお時間を割けないんじゃないかと思っていました。
株式会社モーフ・ラボ 代表取締役 金野 諭 氏

株式会社モーフ・ラボ
代表取締役
金野 諭 氏

金野氏:

そうですね。確かにOpenStackには大きな注目が集まっています。特に今年に入り、ビジネスにも力強さを感じるようになってきました。

OpenStackは、皆様ご存知のクラウドの主要プレイヤーが集まって運営していてクラウド業界の中で今一番ホットなテクノロジーです。

クラウドが世の中にどんどん浸透していますが、普及すればするほど、管理が煩雑になったり、パフォーマンスチューニングが難しくなったりしますよね。その管理を特定の技術に依存せずに、オープンソースとしてさまざまな管理機能を自動化することで解決しようというのがOpenStackです。

別の言い方をすると、OpenStackは、KVMやXen、VMware ESXi、Hyper-Vなどのハイパーバイザーと組み合わせた、クラウド基盤を構築・管理するためのオープンソース・ソフトウェアです。

山崎:
まさにこれから必要なソリューションですね!
金野氏:
そうなんです。クラウドが本格的に普及をしてきているのに、クラウドを採用して管理が煩雑になったり、パフォーマンス劣化が出ては、本末転倒です。
一方で、クラウドには様々な技術が採用されており、プロバイダー1社でそれらを簡単に管理したり、パフォーマンスを最適化するのは、なかなか難しい状況になってきています。新しい技術もどんどん生まれてきていますしね。
そこで、主要クラウドベンダーが参加し、OpenStack Foundationを設立し、APIや管理環境の整備などが進むようになりました。
MorphlabsはOpenStack Foundation のゴールドスポンサーとして創業時から参画し、管理コンソールの提供による、管理効率の向上やノウハウの提供によるパフォーマンスの向上を多くのお客様で実現してきました。海外で得た大きな実績とさらなるノウハウを活かし、常にソリューションを強化しています。日本でも本格的に展開が始まってきており、現在、NEC、デル・コンピュータ様などのハードウェアベンダー様やSI事業者様と組み、導入事例を積み上げている最中です。
山崎:
素晴らしい実績です!ビジネスが大きくなってきたので、そろそろ教育をしっかりしなければいけない!ということで、NECラーニングとの協業の話になったのですね。
金野氏:
その通りです!(笑)OpenStackは机上の学習や独学で身につけるのは至難の業で、とにかく、触り倒して学習できるハンズオンに特化した教育プログラムがほしかったのです。
今回は、弊社の社内技術者育成プログラムで培ったノウハウと御社の教育事業者としての専門ノウハウを融合し、初級から上級まで体系化されたハンズオン特化型のプログラムを作成させていただきました。お陰様で、合計5日間で構築から追加導入、設定・チューニング、トラブルシューティングまで、凝縮したカリキュラムを実現できました。さすが、NECラーニングさんです!

OpenStackトレーニングコース体系
OpenStackトレーニングコース体系

山崎:
ありがとうございます!とても光栄です!!
金野氏:
ビジネスが急激に広がり始めると、いろいろなことが起こるのです。
例えば、サポートの依頼でも、あまりに初歩的な質問をいただくこともあります。当然、その質問に対して丁寧に対応していくのですが、質問をしていらっしゃる方の先には、一刻も早い解決を期待しているお客様がいらっしゃる場合もあるので、もっとOpenStackに関する技術レベルを向上させなければいけないと感じています。
OpenStackに精通しているエンジニアが増えれば増えるほど、日本のクラウド環境の品質が向上しますので、もっと頑張らねばと考えています。そのためにもOpenStackシステム管理2コースのさらに上級コースも考え始めています。
山崎:
例えばどのようなコースですか?
金野氏:
例えば、OpenStackのネットワーク周辺に特化したコースや大規模分散ストレージ向けオープンソース・ソフトウェアのCephのコース、アプリケーション導入・設定自動化ツールのPuppetやChefのコースなどですね。
山崎:
とても楽しみです!ぜひ弊社も協力させてください。ではここで、トレーニングの講師を担当される本間さんからも一言いただきます。コースの魅力と、今後受講される方に一言コメントをいただいてもよろしいでしょうか?

株式会社モーフ・ラボ 本間 直 氏、金野 諭 氏、NECラーニング 堀 邦彰

※左から株式会社モーフ・ラボ 本間 直 氏、金野 諭 氏、NECラーニング 堀 邦彰

本間氏:
OpenStackは広範囲な技術を必要とするソリューションです。
OSからネットワーク、データベース、ストレージ、仮想化技術などがあり、講義だけではなかなか理解が深まらないので当社はハンズオンメインの形式をとらせていただいています。ハンズオンで構築した環境に障害を故意に発生させ、その解決に取り組んでいただくトラブルシューティング演習などは、とても良い経験になるので、限られた時間の中で、しっかりと経験をしていただけるように、丁寧に教えるようにしています。
また、ここまでStep by StepでOpenStackを教えるコースは他にはありません。教育コースで一番詳しいと思います。ぜひ、期待して受講してください!
山崎:
本間さん、ありがとうございました。私も受講したくなっちゃいました。
堀さん、今回3コースをリリースしますが、既存コースとの関連性や今後の展望について教えてください。
堀:
弊社の強みの一つは、Linux、PHP、OSS-DBなどオープンソース関連のコース体系が充実していることだと考えています。今回、OpenStackの一連のコースが加わることでさらにその体系を充実させることができたと思います。
今後もマーケットニーズに合わせて、さまざまなコースを打ち出していきます。ぜひ、ご期待ください。
山崎:
では、最後に金野さんから一言コメントをお願いします。
金野氏:
市場には人知れずOpenStackで苦労されている技術者がいらっしゃいます。クラウド技術者には机上では学べない実践ノウハウが求められており、そのノウハウは実際に導入しトラブルを体験しながらしか学べないと考えています。
つまり、実践的なクラウド技術者はまだまだ不足していることは明白です。そのノウハウを一緒にOpenStackをいじり倒して学びませんか?
NECラーニング テクノロジー研修事業部 グループマネージャー 山崎 明子

NECラーニング
テクノロジー研修事業部
グループマネージャー
山崎 明子

山崎:

金野さん、本間さん、ありがとうございました!

NECラーニングでは3月より以下のコースを順次開講する予定です。クラウドをビジネスとしている会社のエンジニアの方はもちろん、自社でIaaSを管理しなければならない方にもぜひ受講してほしいです。

NECラーニングのOpenStack関連情報

プレスリリース

Morphlabs社について:
Morphlabs社は、企業やクラウドサービスプロバイダーに対して、1)耐障害構造、2)自由自在なスケーリング、3)多岐にわたった運用の自動化などを実現するmCloudクラウドアプライアンスを提供しています。本社は米カリフォルニア州マンハッタンビーチにあり、フィリピンおよび日本にも拠点があります。 Morphlabs社は、米国のデータセンター事業者、アジアのキャリアや財閥企業、日本のデータセンター事業者やSI事業者、大手企業などへクラウド基盤ソリューションを提供しています。なお、Morphlabs社は、トレーニングやクラウドインテグレーション事業に特化した子会社(アセアン・ラボ株式会社(ASEANLABS, Inc.))の設立を進めています。
http://www.morphlabs.co.jp/ (モーフ・ラボ社のサイトへ)
http://www.aseanlabs.com/ (アセアン・ラボ株式会社のサイトへ)

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